第 4 回プログラム
第1会場(AM)
大会長講演: 『救急救命士の変革と連携~今なぜ連携が必要か~』
シンポジウム(SY)1:『パラダイムシフトで考える救急救命士の働き方』
日本の象徴的な雇用制度であった終身雇用は崩壊しつつある。その背景には、働き方の多
様化がある。終身雇用は就職から定年退職まで在籍することを前提とした雇用制度であ
り、収入と身分保障の安定が特徴である。しかし、近年、社会全体で働き方に対する価値
観が変容しており、兼業や転職を後押しする時代が到来している。その結果、分野を問わ
ず離職率の高まりが課題となっている。この課題は公務員においても同様であり、全国の
消防本部では若い世代を中心に離職者が増加している。消防機関から離職する救急救命士
が増え続けることは、命に直結するライフラインの崩壊を招きかねない。本セッションで
は救急救命士の働き方に焦点をあて、いかにして社会に貢献し得るかを議論する。
一般発表(PP)1:『救急医療の質向上に向けた連携』
救急救命士による救急医療の質向上を目指すセッション。消防に所属する救命士は地域救
急医療の最前線にて活動をつづけている。病院救命士は院内で他職種と連携し業務を実施
している。救護現場においても救急救命士には求められることが多岐にわたる。そして、
救急救命士を教育する現場では、どの環境に対応するカリキュラムを作成するのか問題が
発生する。同じ資格を有するが別組織にて活動している現状で、どの様に連携をすれば職
種としての立場を確立することができるのか、この様な点を検討する。
第 1 会場(PM)
シンポジウム(SY)2: 『救急救命士による国際連携』
昨今、救急救命士の活躍の場は広がっており、海外の救急体制の構築や災害時の支援など
海外の救急関係団体と連携し世界レベルで活動している事例や団体が増加している。また、
SNS や WEB 会議により海外との連携や情報共有が容易になりその流れは加速している。
こういった世界で活躍する救急救命士にスポットを当て、活動に関するご報告をいただく
ことで多くの救急救命士に知ってもらうとともに、より良い支援のために関係団体で連携
できることはあるか議論する。
総合討論:『救急救命士のキャリアと評価の在り方』
救急救命士に求められる資質とは何であろうか。各職域における現場活動の能力が必要で
あることはいうまでもないが、人材を育成するための教育、現場の質の向上につなげるた
めの調査研究、そして組織を円滑に運営するための管理能力なども同様に必要な能力であ
り、それぞれに長けた人材がいてそれを機能させ、はじめて発展に繋がるのではないだろ
うか。本セッションでは、各職域において救急救命士が様々な角度で業務にあたっている
実状を共有するとともに、救急救命士のキャリアとその評価の在り方について検討する。
第 2 会場(併催 救急救命士 災害医療シンポジウム)(AM)
特別企画 シンポジウム(SY)3:
『救急救命士による災害対応の変遷~阪神淡路大震災 30 年企画~』
1995 年 1 月 17 日に発生した阪神淡路大震災では市街地の直下型地震で多くの被害を出し
た。神戸市消防局では消防が負けた日と言われ、多くの医療機関が機能不全に陥った。後
に行われた研究では防ぎえた災害死は約 500 名いたと推計されており、この時の悔しさ、
悲しさから緊急消防援助隊や DMAT、災害拠点病院、EMIS など多くの対策が動き出し、
消防や医療における災害対応を大きく変えるきっかけになった。あれから 30 年、いくつも
大災害を経験していく中で救急救命士の災害対応がどの様に発展してきたのか。現状の課
題と今後の災害対応について討論する。
第 2 会場(併催 救急救命士 災害医療シンポジウム)(PM)
一般発表(PP)2:『能登半島地震における救急救命士の活動』
令和 6 年 1 月 1 日に発生した能登半島地震では、緊急消防援助隊として全国の救急救命士
が現地で救急搬送を行っている。また、DMAT の業務調整員として多くの救急救命士
(DMAT 救命士)が活動している。更には、民間救急車で患者搬送をした救急救命士もい
る。当セッションでは、様々な立場の救急救命士から最新の災害活動や課題、今後の展望
についてご発表いただき、今後の災害対応について考えるきっかけになることを目的とす
る。
パネルディスカッション(PD):『マスギャザリングを考える』
世界保健機関(World Health Organization: WHO)の定義によれば、マスギャザリングと
は「計画的または自然発生的に行われるイベントで、参加者の数がそのイベントを主催す
る地域や国の計画、対応資源に負担をかける可能性のあるもの」であり、オリンピックや
文化行事が含まれる。マスギャザリングに起因する事故を予防すること、または事故の影
響を最小化するためには開催地、訪問者、その他の保健医療セクターの連携が不可欠であ
る。本セッションでは、所属機関を超えて救急救命士が連携し、マスギャザリング事故の
マネジメントを行うことの意義を議論する。
特別企画:全国救急救命 NET(全救 NET)企画
調整中
昼休み・ランチタイムプログラム
第 1 会場
講演
(講師)北九州市立八幡病院 名誉院長
救命救急センター・災害医療研修センター 統括責任者
伊藤 重彦 先生
共催:フィルタス株式会社
その他
合同就職説明会の併催を予定しています
※演題募集(公募)について
上記プログラムのうち、公募・一般発表演題について下記の通り公募します。
公募要項についてはこちら
演題登録に関するお問合せ
第 4 回救急救命士フォーラム 運営事務局 株式会社ピースフル
演題担当:福島fukushima@peaceful-hp.com