第5回プログラム
プログラム① 『救急救命士の責務~Multi tierシステムへの挑戦~』
形式:パネルディスカッション/ラウンドテーブルディスカッション
概要:救急救命士は、病院到着前に重度傷病者へ医療を提供し命を救うという社会的要請から誕生した。しかし現在は、高齢化に伴う搬送需要の変化、軽症搬送や転院搬送の増加により、救急救命士が専門性を発揮すべき重症対応の症例が相対的に減少している。日本のsingle tier体制では、重症・軽症を問わず同一レベルの救急隊が出動するため、資源の非効率な運用が課題である。Multi tier体制への移行により、重症度に応じた適切な効率的な出場が可能となり、救急救命士は本来の役割を果たすことできる。また、これにより医療資源の最適化と社会における救急医療へのアクセス向上が期待される。本セッションでは、日本でMulti tier体制を導入する場合の課題と方法について議論する。
座長:高山 祐輔(帝京大学/日本救急救命士協会)
前原 俊彦(一般社団法人OPHIS)
講演:黒岩 祐治(神奈川県知事)
『119 番通報時におけるコールトリアージの在り方』
坂田 桐吾(横浜市消防局)
『東南アジア諸国おけるMulti tierシステムの成功事例:マレーシア(クアラルンプール市)とタイ(コンケン市)より』
高山 祐輔(帝京大学/日本救急救命士協会)
『アメリカにおけるMulti-tier Systemの実際:ピッツバーグ地域の事例から』
二宮 智将(Valley Ambulance Authority)
『かながわ救急相談センター(#7119)とMulti tierシステム』
山崎 元靖(神奈川県健康医療局)
『西予市における准救急隊制度の運用効果と今後の課題』
楠 昌憲(西予市消防本部)
プログラム② 『プレアンビュランスケアの領域を考える』
形式:シンポジウム
概要:近年、数万人を超える集客のイベントや危険の伴う場面における救護(プレアンビュランスケア)の重要性が高まっている。救護には様々な保健医療専門職が関与しており救急救命士も例外ではない。救護は病院外で活動を行う専門職である救急救命士の知識・技術と親和性が高く、実際に市民マラソン大会やオリンピック・パラリンピックなどの国際大会でも多くの救急救命士が活躍している。しかし、プレアンビュランスケアの範囲や目的は明示されていない。
本セッションでは、国内外の実例を基にプレアンビュランスケアを救急救命士の新たな領域として定義するために議論を行う。
座長:安齋 勝人(埼玉医科大学総合医療センター)
福島 圭介(日本救急救命士協会/株式会社ピースフル)
『プレアンビュランスケア領域の整理』
福島 圭介(株式会社ピースフル/日本救急救命士協会)
『スポーツイベントにおける安全管理体制とセーフティーコーディネーターの役割』
佐保 豊(NPO法人スポーツセーフティージャパン)
『米国ピッツバーグにおけるプレアンビュランスケアの実践—ICSを基盤とした多機関協働モデル—』
二宮 智将(Valley Ambulance Authority)
『QAS Bicycle Response Teamの紹介』
Madeline Shield(Queensland Ambulance Service)
『救急専門医の役割について:救急救命士の協働の観点から』
伊藤 壮一(麻生総合病院救急科/SPメディカルジャパン)
プログラム③ 『プレアンビュランスケアにおいて救急救命士に求められること~そのために必要な教育とは~』
形式:パネルディスカッション
概要:救護(プレアンビュランスケア)の現場では、救急現場活動の能力はもとより、そのイベントや施設に応じた様々な要素の知識・技術が必要とされる。また、事故や急病の発生直後に活動を開始することから、救急隊・救急医療機関での活動とは似て非なるものと考えられ、プレアンビュランスケアの専門性を高め質を向上させることにより傷病者の予後改善に貢献することが期待できる。
では、プレアンビュランスケアにおいて必要な知識・技術とは何か。本セッションでは、プレアンビュランスケアにおいて救急救命士に求められる現場活動について議論し、そのために必要な教育について考える。
座長:荻野 暁(湘央生命科学技術専門学校)
藤本 行和(小田原市赤十字奉仕団救護部)
『スポーツ競技会におけるPre-Ambulance Careと救急救命士』
松田 潔(道志村国民健康保険診療所)
『イベント救護における救急救命士の特定行為実施の可能性』
佐藤 武諭毅(株式会社ファーストエマージェンシー)
『大阪・関西万博における救護活動と救急救命士のプレアンビュランスケア』
矢野 博之(株式会社メディカル・コンシェルジュ)
『大型商業施設の救護業務における教育内容の一例』
荒井 秀太(株式会社ピースフル)
『スポーツ外傷セミナーの創設と今後の展開 ~日本病院前スポーツ外傷救護「JSTEC」~』
中島 秀明(湘央生命科学技術専門学校)
プログラム④ 合同企画:全救NET(全国救急救命NET) 特別企画 『AIとの共創による原点回帰 -「救急救命士の真価」を再定義する-』
ランチタイムプログラム
『民間救急救命士が拓く地域医療の未来 ~2040年問題に挑む「民間メディカルコントロール」の構築~』
講師:救急専門医 小川 智也(MRT株式会社代表取締役社長)
共催:フィルタス株式会社
